満室賃貸経営コンサルタントの小泉です。
今日は 『空室をペット可にする場合の6つの注意点』
というお話をしたいと思います。
ペット可にするという空室対策がありますが、
いくつか注意しないといけない点があります。
以下の6つはよく大家さんからトラブルになった
という相談を受けたりする例です。
主なトラブルから見た6つの注意点
①鳴き声や吠える声等による近隣住民とのトラブル
②床や壁、建具への傷や汚れによるトラブル
③入居中や退去後の臭いのトラブル
④退去後の敷金精算時の修繕費用でのトラブル
⑤他の入居者にペット嫌いやアレルギー体質の方がいた場合のトラブル
⑥契約時の飼育規定を守ってくれない
最初からペット可ですと皆わかって入居をするので 問題はないのですが、
途中からいきなりペット可にすると①や⑤等の件で
入居者の方からクレームが来てしまいます。
具体的な対策法
①ルールを明確化しておく
契約書の特約条項に飼育しても良い動物の種類、大きさ、数
等を記載しておきます。
また、共用部では飼い主がペットを抱いて行動する、
トラブルを改善してくれない場合の措置等の細かいルールは
「ペット飼育規約」という様なきまりを作って契約時に説明し、
借主に承諾のサインをもらっておくことも大事です。
また、契約時には飼育するペットを特定するために
ペットの種類、大きさ、名前、写真等を記載した書類を
提出してもらう管理会社も多いです。
②敷金を通常より高く設定しておく
ペット可の場合は退去時の費用負担が通常よりもかかります。
後から請求をしても支払ってくれないケースが多いので、
契約時に高く設定しておきましょう。
③退去時における借主の原状回復費用負担分を明確化しておく
ニオイやひっかき傷等、退去時にいきなり借主の費用負担を請求すると、
お互いに考え方が異なる為、もめてしまう事が非常に多いです。
管理会社に相談にのってもらいながら、筋の通った妥当な内容の
契約書特約条項を事前に作成し、契約を交わしておく必要があります。
④以前からの入居者にはペット可物件にする旨の説明を事前に丁寧にしておき、承諾を得ておく。
以前からの入居者に動物嫌いやペットアレルギーの方等がいたら
大変なことになってしまいますので、必ず事前に入居者全員に説明をし、
承諾のサインをもらう必要があります。
私もチワワを飼っていましたので ペット可物件の借りにくさもわかりますし、
大家さんのお気持ちもよくわかります。
ペット可物件のニーズはすごくありますので 、
前もってしっかりと管理会社と打ち合わせて
対策を立てた上でペット可物件を 増やしていけると良いですね!
本日のまとめ
『主なトラブルから見た6つの注意点』
①鳴き声や吠える声等による近隣住民とのトラブル
②床や壁、建具への傷や汚れによるトラブル
③入居中や退去後の臭いのトラブル
④退去後の敷金精算時の修繕費用でのトラブル
⑤他の入居者にペット嫌いやアレルギー体質の方がいた場合のトラブル
⑥契約時の飼育規定を守ってくれない
『具体的な対策法』
①ルールを明確化しておく
②敷金を通常より高く設定しておく
③退去時における借主の原状回復費用負担分を明確化しておく
④以前からの入居者にはペット可物件にする旨の説明を事前に
丁寧にしておき、承諾を得ておく。