満室賃貸経営コンサルタントの小泉です。
今日は『施設賠償責任保険に加入した方が良い理由』
というお話をしたいと思います。
物件の購入時に火災保険や地震保険に入っているのが
通常かと思いますが、施設賠償責任保険に入っていない方が非常に多いです。
この保険に入っていると、大家さんの所有する 物件が原因で
損害を賠償する事になった場合、 非常に助かります。
施設賠償責任保険とは?
所有している建物(マンション・アパート・戸建等)の安全性の
維持・管理の不備や構造上の欠陥等が原因となり、
他人に怪我をさせたり、他人の物を壊したりしたために、
保険契約者(大家さん)が法律上の損害賠償責任を負うことになった
場合に被る損害を補償してくれる保険です。
火災保険や地震保険との違い
火災保険は火災等による損害を補償してくれ、地震保険は
地震による損害の補償をしてくれます。
偶然起こった災害で施設に損害があった時に補償してくれる保険です。
それに対し、施設賠償責任保険は所有者の不備で起こした損害を
補償してくれる保険です。
主な事例
①外壁の一部が崩れて落下し、通行人にケガを負わせてしまった。
②エントランスの床一部が剥がれていてそこにつまずいて
入居者が骨折をしてしまった。
③非常口や避難経路が十分に確保されておらず、逃げ遅れて
ケガや死亡してしまった。
④アパートの階段が錆びていて入居者が使用時に階段が崩落してしまい
大けがをしてしまった。
内容によっては大家さんが数千万から1億円等の損害賠償をされた
ケースもあります。
保険料は高いのでは?
建物の規模や築年数、保険会社等によっても異なりますが、
年間数千円程度の保険料負担で、何かあった場合には
数千万程の保険金が支払われたりします。
どうやって加入するの?
①施設賠償責任保険に単独で加入する。
②火災保険にの特約として加入する。
※保険会社によっては単独では加入できず、火災保険の
特約に追加加入しないといけない事もありますので、
現在加入している火災保険の内容もこの機会に
確認してみる事をおススメ致します。
人通りが多い場所にある物件や、規模が大きい物件は
リスクが高いので加入した方が良いと思います。
特に築年数が古い物件をお持ちの大家さんは何か
起こってからでは遅いので、直ぐに検討してみましょう!
本日のまとめ
比較的安い保険料負担で加入できる施設賠償責任保険。
建物は日頃修繕しているから絶対安心という訳ではありません。
特に築年数が古い物件をお持ちの大家さんは何か起こってから
では遅いので直ぐに検討してみましょう!