満室賃貸経営コンサルタントの小泉です。
今日は 『安易に家賃を下げてしまうと今後どうなる?』
というお話をしたいと思います。
賃貸仲介会社の営業担当社員に
「反響状況が良くないので反響を得る為に
思い切って家賃5,000円下げませんか?」
と言われた事はありませんか?
相場よりだいぶ高いという根拠を しっかりと数字で
示してくれたりすれば 良いのですが、
案外、軽い気持ちで 交渉してくるケースも見受けられます。
これは、大家さんの収支を考えた上での適正な家賃の設定というよりも、
低めの家賃設定にする事により、入居者が決まりやすくする為の
身勝手な手段でもあります。
仲介会社や管理会社の家賃設定が常に家賃相場であるとは
限りませんので、全て一任してしまうのは辞めて、
必ず自分でもネットや近隣仲介会社に相場家賃のヒアリングをする等、
家賃相場を調べる様にしましょう。
安易に家賃を下げると陥る負のスパイラル
①家賃を下げると・・・。
⇓
②マナーの悪い入居者が入居する
⇓
③共用通路に放置物やゴミの未分別等、
建物の管理状態が悪化する
⇓
④入ってくる家賃が安い為、建物管理環境
の改善に資金を投入出来ない
⇓
⑤案内をしても入居者が決まらない
⇓
①またさらに家賃を下げる事になる・・・。
以上の様な負のスパイラルに陥る 危険性があります。
家賃は一度下げてしまうと再度上げていくのはなかなか難しく、
また、他の部屋が空室に なった時には家賃を揃えて行く為に
下げる必要が出てくるので、
結局建物全体の家賃帯が 安くなってしまい、
売却時の物件価格が下がってしまうという事にも
繋がります。
家賃を営業担当者の言われるがままに 安易に下げてしまわずに、
まずはいろいろやってみた上での最後の策と心得ておきましょうね!
本日のまとめ
・家賃は一度下げてしまうと再度上げていくのはなかなか難しい
・他の部屋が空室に なった時には家賃を揃えて行く為に
下げる必要が出てくるので、結局建物全体の家賃帯が
安くなってしまう
・物件の売却時の価格が下がってしまう
家賃を安易に下げてしまわずに、
いろいろやってみた上での最後の策 と心得ておきましょう!