満室賃貸経営コンサルタントの小泉です。
今日は
『高齢者に好まれるお部屋にする為の 必須ポイントとは?』
というお話をしたいと思います。
高齢化社会が急速に進んでいる日本。
年齢的には高齢者であってもまだまだ元気な生活を送れる
アクティブシニアと呼ばれる元気なシニア層がますます
増えてきています。
大家さんとしても一概に受け入れを断ってしまうのは
得策ではありません。
高齢者が入居するにあたって好む環境
①医療機関が徒歩圏内にある
②スーパーが徒歩圏内にある
③バス停が近い
④交通量が少ない閑静な住宅地
⑤家族の家から近い
⑥この先足腰が悪くなった事を考えて1階のお部屋が人気
⑦和室が落ち着く
⑧駅から遠くても大丈夫
⑨バランス釜の使い方に慣れている
⑩押入れの方が収納スペースが広くて良い
以上が主なものです。
基本的に高齢者の方は、一般の入居者には不人気な駅からの遠さ、
1階のお部屋、和室等を逆に好む傾向にあります。
高齢者や高齢者の家族に好まれる間取り
単身者でしたらワンルームや1Kで 構いませんが、
夫婦での入居も想定するなら 2DK以上は必要です。
高齢者が入居するにあたって好まれる設備・仕様
①階段や段差が少ないバリアフリー構造
②玄関前がスロープになっている
①②が理想ですが、予算的に難しい場合には
③玄関に手すり
④トイレに手すり
⑤浴室に手すり
この3つは最低限欲しい所です。
他にも、
⑥広い収納
⇒高齢者は荷物が多い為
⑦消し忘れ機能が付いたIHクッキングヒーター
⇒うっかり消し忘れが多く、火災につながらない様にする為
⑧ドアノブを弱い力でも開けられる様に
丸いタイプから ハンドルタイプに交換する
⑨防音性能を高める
⇒耳が遠くなってくるとTVやラジオの音が大きくなってしまいがち な為。
また、静かな環境を好みますので、防音壁や防音サッシが 予算的に
難しい場合は壁紙や床材を工夫すると多少の 防音対策になります。
⑩各部屋にエアコン
⇒高齢者になってくると体温調節が難しくなってくる為、
リビングや寝室等各部屋にエアコンを設置するのが 好ましいです。
⑪玄関に腰掛け
⇒安全に靴を履いたり脱いだり出来る為。
⑫ケーブルTV
⇒高齢者の中には、健康上の問題から頻繁に外出できない 方が
多くいらっしゃいます。
一般のテレビ放送以外にも映画など様々な映像を24時間楽しむ 事が出来る為、
非常に喜ばれます。
月々の使用料はかかりますが、ある程度家賃に上乗せが可能です。
工事費用は大家さんの負担が良いですね。
⑬ご家族の方からのご要望が最近多いのは安否確認サービス
⇒トイレの入り口に人感センサーがある、
電気や水道等を一定期間されていないと連絡が来る、
週に数回電話がかかって来る
等、様々なニーズに対応できるタイプが出てきています。
若者向けの様に大掛かりなリノベーション工事をしなくても 良いのですが、
上記の様な高齢者への心遣いを行っておくと 入居者にも喜ばれ、
長く住んでもらえるので空室も少なく、
今後の空室対策として大いに期待されています。
本日のまとめ
基本的に高齢者の方は、一般の入居者には不人気な駅からの遠さ、
1階のお部屋、和室等を逆に好む傾向にあるので、
クリアしなければいけない問題はありますが
今後の空室対策として大いに期待されています。